菊池 裕嗣 (工学博士)
氏名 | 菊池 裕嗣 |
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役職 | 教授 |
研究分野 | 高分子物理化学 |
居室 | 先導研北棟 312号室 |
略歴
1984年 | 九州大学工学部応用化学科卒 |
1986年 | 九州大学大学院工学研究科修士課程応用化学専攻修了 |
1991年 | 工学博士(九州大学) |
1986年-1993年 | 九州大学工学部 助手 |
1992年-1993年 | IBM アルマデン研究所 博士研究員 |
1993年-2004年 | 九州大学大学院工学研究院 助教授 |
2005年-現在 | 九州大学先導物質化学研究所 教授 |
Key words
液晶, (高分子/液晶) 複合系, ブルー相, フラストレイト相, ソフトマテリアル, 界面相互作用, アンカリング効果, 電気光学効果, ディスプレイ, 光スイッチング, カー効果, フォトニック結晶, 和周波発生, 一本鎖, 分子ばね
研究内容
液晶は、液体と結晶の中間相としてソフトな秩序構造を形成するという性質に由来して、多様な構造様式を形成します。特に、分子レベルのローカルな安定構造と組織体としてのグローバルな安定構造が二律背反の関係にありそれらの安定性が拮抗するとき、極めて特異な構造様式が生まれることがあります。例えば、ブルー相と呼ばれる液晶は分子が緩やかにねじれながら配列した「らせん構造」が可視光の波長オーダーの「三次元格子」を形成する他に例を見ない独特の構造様式をもちます。この構造に由来し、ブルー相は三次元方向に光のストップバンドを示し、光変調素子やチューナブルフォトニック結晶としての応用が期待できます。私たちは、液晶などのソフトマターのナノ組織構造を、分子構造設計、複合化、熱的制御、界面効果、電場・光などの外部刺激を用いて制御し、新規な構造様式の創出とフォトニック機能の探索を行っています。