九州大学 先導物質化学研究所 融合材料部門ナノ組織化分野 菊池・奥村研究室

卒業生の声

卒業生 伊是名さん

望月

私は九州大学工学部エネルギー科学科を卒業した後、九州大学大学院総合理工学府量子プロセス理工学専攻、菊池研究室に入学しました。大学の卒業研究では、総合理工学府物質理工学専攻高橋研究室でセルロース誘導体の研究を行っていました。菊池研究室の噂を聞き、研究室に伺い菊池先生に研究内容のご説明をしていただいたことが私が液晶に興味を持つきっかけでした。同じキャンパス内で有機化学という分野は同じでも、菊池研で扱う液晶のことは全くといって良いほど知りませんでした。

研究について

私が研究を進める上で幸運だと感じたことの一つに、菊池先生をはじめとする研究室の先生、学生との交流の他に、企業からいらっしゃっている研究員の方、また周囲の様々な分野の研究室との交流があったことが挙げられます。

菊池研究室には企業から共同研究のためにいらしている方が複数人在籍されており、週に1回の経過報告会、雑誌会など研究室の行事の他にも普段の研究の合間にもアドバイスいただくことや、ディスカッションの機会も多く、非常に勉強させていただきました。

また、筑紫キャンパスには有機化学、電気、無機化学、プラズマなど多くの異なる分野の研究室が多く、授業や定期的に行われるスポーツ大会などで交流を持つことができ、実験の合間に他の研究室に伺って刺激を受ける機会が多くありました。
また、もう一つ私の個人的なことなのですが、研究を進める上で不自由を感じることが少なかったことが幸運だったことの一つです。兵庫県にある大型放射光施設であるSPring-8、九州大学病院地区にある共焦点レーザー走査顕微鏡など、最先端の測定機器を用いての実験をさせていただいたことで私が卒業できたといっても過言ではないと思います。

現在

卒業後私は菊池研究室と共同研究を行っているチッソ石油化学(株)に入社し、液晶の開発業務、国内、海外のお客様相手に技術営業業務を行っています。それは、大学院ではじめて学んだ液晶の魅力や、研究室で知り合うことのできたチッソの社員の方とのお話の影響が大きかったためだと思います。はじめは知らない分野に飛び込むことは私も不安だらけでしたが、今は恵まれた環境で学ぶことができた幸運に感謝しています。

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卒業生 東 若菜 さん(現:新日鐵化学(株) 機能化学材料事業部)

望月

自己紹介

私は北九州高専の専攻科を修了後、量子プロセス理工学専攻に入学しました。高専では物質化学工学を専攻しており有機合成の研究室に在籍していました。大学院への進学を目指したのは、有機合成だけでなく物性評価に関する知識も身につけたいと考えたためです。

受験にあたりまずホームページで各専攻の特徴を調べましたが、量子プロセスは物理的知識を要求される専攻だという印象をもっていました。物理が得意ではない私にとって敷居が高く感じられ、入学前は不安もたくさんありました。何より受験にあたって不安だったのは第一希望の研究室に入れなかったときのことです。量子プロセスは幅広い分野の研究を行っている一方、各専門の研究室は少ないと思います。第一希望の研究室に入れない場合、全く分野外の研究室に配属されるのでは…と不安に感じていました。結局、無事に希望する研究室に配属されることになりましたが、実際に大学院生活を送っていると、受験のときに自分が興味を持っていなかった研究室が非常におもしろい研究を行っていることを知り、受験前にそこまで不安に感じる必要はなかったなとも思いました。不安だった物理的知識も研究室の勉強会などで少しずつ身につけることができました。外部受験者にとって、殆どの学生が外部受験者である総理工の環境はとても良いと思います。出身がバラバラだからこそ自分の知らない分野に詳しい人もたくさんいます。

もし受験に関して不安があるようでしたら、まずは研究室見学をされてみては如何でしょうか。

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卒業生 望月さん

望月

入学する前は、「知らない土地」、「新しい化学分野」、「初めて出会う人々」など未知の世界に飛び込んで行く事に不安を感じていましたが、いざ入ってみると教育システムが確立されており、化学の知識、研究の知識などを丁寧に教えていただけたため、不安もなくスムーズに研究に入っていけました。量子プロセスのスタッフは、しかっり人を育てるという意識を持たれていると実感しています。

今社会人になって思うことは、研究は一人でやるものではなく、回りとコミュニケーションをとりながらやるもので、学生時代にスタッフを中心として多くの方々とコミュニケーションをはかりながら研究を進めていたことが、今非常に役立っていると実感しています。また企業は一つの研究を深く追い続けるというより、多岐にわたる分野での活躍を目指しているので、量子プロセスでB4の時とは異なる研究をして、化学の知識の幅が広がっていると、会社に順応しやすいと思います。

また、筑紫キャンパスの立地は、交通の便が良い「博多」が近いので、遠方から来ていても帰省が苦になりません。また、九州一の繁華街「天神」も近いので、休みの日に良いリフレッシュにもなります。そういった意味でまさに至れりつくせりな立地ではないでしょうか。

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